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| マレー系、中華系、インド系など多数の民族で構成されるマレーシアは、それぞれの民族が持つ宗教、生活習慣の融合が独特な文化を生み出しています。一方、業種別に見てみると、ある特定の民族が圧倒的に支配していることに気づきます。警察や消防を含む公務員はマレー系で、トップから末端まで、その大部分を占め、多くの政治家も輩出しています。そして、伸びゆく経済の先端と言えば中華系。最前線で物品を販売し、ファミリービジネスなどで、家族や親戚と手を組んで助け合いながらビジネスを成功させているケースが多く見られます。インド系は、頭脳を活かした弁護士やIT関係。運転手や守衛、清掃、洗車などの仕事はインド人が多いと言われています。そして、この国の政治はこの3大民族による権力共有の政治が行われています。 |
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| 高級モールやスターバックスなどでは豊かな中華系の姿が目立つ。 |
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| 「会社設立は同国人との合弁が必要」といった、外国からの進出を抑制する政策は新興各国にあります。これは、極めて優秀で強力な経済観念を持つ外国勢力を抑止するものですが、マレーシアの場合はマレー人を保護するもので、これを「ブミプトラ政策」と言います。会社の経営や資本構成、さらに不動産売買や教育など、様々な面で政府からの保護を受けています。その一方で、昨今は、民族間の融合も進んでいます。各民族の1年の最大行事は、中華系は旧正月、マレー系はラマダンの後のハリラヤ、インド系はディパバリで、それぞれの祝日には、家庭にご馳走を用意して招くオープンハウスが行われますが、ここには他民族も招待することが多くなっています。 |
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| ラマダン明けのハリラヤは購買が最も伸びる時期で、様々な販促活動が行われる。写真はイギリス系大手スーパーTESCOのプレゼントキャンペーン。 |
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| マレー系はイスラム教徒であり、豚を食べること、アルコールが飲めないことはもちろんです。そのイスラム式食品を「ハラル食品」といいますが、その認証があれば、ひとまずは安心ということになります。しかし、ハラルでない調理をする台所で、マレー系が食べる料理は作りませんし、ハラルでない食事と同じ食器は使いません。また「ハラル」の規制はカラダに与えるもの全てに適応されるため、化粧品、トイレタリー、医薬品など、あらゆる製品が規制を受けます。 |
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| 米のパッケージに記載されたハラルマーク。 |
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| 洗顔フォーム裏面に記載された「ハラルマーク」。 |
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| 女性の肌の露出を禁じるイスラム教においては、手足などの露出がない服装を着用し、スカーフを着用することが基本。近親者以外には、髪すら見せません。また体の線がはっきり見えるような服などもタブーです。厳格さにおいて程度の差はあるものの、敬虔なイスラム教徒は、その教えを守っている人が多く、同じように、インド系の人はサリーを身に着けている人も多く見られます。それに対して、中華系はそうした規制がなく、日本や欧米と同じようなファッションを楽しむ文化があります。 |
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| 中華系は中国語、マレー系はマレー語といった具合に民族別の言語で発売される専門誌も多い。 |
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| 民族文化の違いを感じるもののひとつに、子どもの数もあります。中華系は子どもの数が少なく、教育には出費を惜しみません。政府からの援助もあまり受けないこともあり、とにかく親は教育熱心です。一方、マレー系は、子どもの数が多く大家族であることが特徴。一人の子どもにあまりお金をかけられません。しかし、政府からの援助もあり、高等教育においては、地元の国立大学や準国立大学に、多くの人が進学します。また国費による海外留学生もマレー系が多くみられます。一方、中国系やインド系が、大学に進学する場合は、海外に留学するケースが多く、その殆どは私費によって賄っています。 |
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| 週末にショッピングを楽しむマレー系の家族。写真は子どもが5人いるが、マレー系はこのくらいの子だくさん家庭は珍しくない。 |
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